前回の記事でプレゼンレコーダーを使って
プレゼン資料と音声を同時に録画できる製品の記事を書きましたが、
今回は自分の話をしているプレゼン(スピーチ)姿を動画にする為の
製品記事を書いてみます。

ちなみにカメラプロンプターって皆さんご存知でしょうか?

■カメラプロンプターとは?

テレビのニュース等でアナウンサーがテレビ目線でしっかり話ているのを見ますが、
(私は、アナウンサーはプロなので原稿を覚えているのが当たり前と思ってしまいますが)これを可能にしているシステムがプロンプターになります。

どういうシステムかといいますと、
アナウンサーを映すテレビカメラのレンズ部分にハーフミラーが設置してあり、
そのレンズの部分に原稿が映し出され、それを見て話すことができます。
アナウンサー向けの原稿はハーフミラーに反射され見ることができ、
カメラ側からはハーフミラーは透明に見えているので、
視聴者からは全く分からない形で、カンペを使って話しているということなんです。
イメージ図としては、こんな感じ(ハーフミラーの後にカメラがあります)。

原稿が手元にあれば、どうしても目線が下に落ちてしまい、
ユーザからは、ちょっと不安な気持ちになってしまいますよね。
でも、カメラプロンプターがあればアナウンサーは手元の原稿に目を落とすことなく、
原稿を読む際に「カメラ目線」を維持してプレゼン(スピーチ)が可能になるのです。

※参考: http://ja.wikipedia.org/wiki/プロンプター_(電気機器)

そんないいものであれば、使ってみたい!
でも、テレビ局で使っているような環境を用意するためには、
それなりのコストがいるんじゃないか?
って思いますよね。
当然、海外メーカー、国内メーカーの商品で数十万以上のものがあります。
でも、今回、ご紹介したいカメラプロンプターシステム PrompterDuo
iPadがあれば低価格で簡単に環境を構築できる優れものなのです。

■カメラプロンプターシステム PrompterDuo

PrompterDuoはハードウェアとソフトウェアで構成するシステムになります。

①ハードウェア

パッケージ内容としましては、
・伸縮棒(ミラー取り付け金具・透明アクリルネジ2本)
・プロンプター台座(表・裏面ネジ6本付き)
・プロンプターフード(布製)
・ハーフミラー(ハーフミラーケース布製付)
・アルミ製キャーリングケース(W35.5×D28.5×H9.5 重さ1.2Kg)
・予備ネジ(ハイビックネジ黒2本・透明アクリルネジ2本)
・滑止め・iPad保護シート
の構成になります。

アルミ製キャーリングケース(重さ1.2Kg)に
台座、ハーフミラー、伸縮棒、カバー等々、必要なものが含まれて
全部で約2.5kgくらいの重さです。
2.5kgと聞くとちょっと重いのでは?と思うかもしれませんが、動画を取るstudioまでは十分気軽に持ち運べるレベルです。
イメージとしてはこんな感じ。

颯爽としたビジネスマン風に持ち運びできますよね。

②ソフト PrompterDuo

AppStoreからPrompterDuoアプリをお持ちのiPadにインストールする必要があります。
※iPad miniですとサイズが小さいためご利用に適しておりません。
こんなアイコンになり、無償でダウンロード可能です。

iPadに保存している(メールやクラウド)原稿のテキストデータをこのプロンプターアプリに読込んでいただければ、簡単にドキュメントの制作が可能です。
プロンプター専用ソフトですので、文字の反転機能も実装しており、フォントサイズ、フォント色、スクロール速度、など、セッティングも自由自在に行えます。
メニューやヘルプなど日本語表示というのが嬉しいところ。
また完全な英語版にも対応しているユニバーサル仕様になっております。

③ソフト Duo Remote(あったら便利!オプションアプリ)

もし、iPadとは別にiPhoneをお持ちであれば、iPhoneにこのアプリをインストールすることで、PrompterDuoがインストールされたiPadをリモートで操作する事が可能になります。
こんなアイコンになり、無償でダウンロード可能です。


リモコンアプリということで通信規格としてはBluetooth通信になります。
設定としましてはiPad側とiPhoneのBluetooth通信をONにしてアプリを起動し、
ペアリング状態にすることによって使用できます。
1度ペアリングすると次回からは自動的にペアリングされますので、
その点も継続した利用においては便利ですね。

実際、iPhoneはこんなイメージで使うことになります。

④金額

AMAZONで6万4千円くらいで売られてます。

ハード、ソフトの組合せでこの値段であればお手軽な金額ですし、
予算的にもいけそうですよね?

【補足】

撮影用のビデオカメラ、作成するための編集用ソフトは別途必要になります。

■こんなケースで使ってみるのは?

カメラプロンプターシステム PrompterDuoをこんなケースで使ってみてはいかがでしょうか?

①YouTube動画撮影

自分のチャンネルをPrompterDuoで撮影してみませんか?
自分撮りするために、自分の部屋を撮影場所にして、
カメラ目線で、目力のある動画を撮影。
3分くらい話すための原稿をきっちり書くのもありですし、
話の構成のアウトラインだけをプロンプターに表示させ話すのもありです。

これを使って画面の向こう側にいるユーザを意識して話してみてください。

②講義やセミナーなどのeラーニングの動画撮影

講義やセミナーをPrompterDuoで撮影してみませんか?
講義やセミナーですとPCを使用しての撮影するケースが多く、
PCの画面を見ることが多いと思います。
実際、動画を視聴するユーザ目線で考えますと、
カメラに向かって、カメラ目線で話をする方が、
視聴者に緊張感を持たせて、集中して講義を聴かせることが可能になったりします。

③テレビ局(ケーブルテレビ)の持ち運び用の動画撮影機材として

従来であれば、10万以上の金額がかかり、持ち運びも大変だったりすると思いますが、
PrompterDuoであれば持ち運びも簡単で、
価格もリーズナブルです。
既にプロンプターは、持っている企業様でも
キャリーケースにいれて大荷物になったりして困っていると思いますので、
このタイミングで購入してみてはいかがでしょうか?

■まとめ

カメラプロンプターを使って、カメラ目線の目力のある動画を撮影してみてください。
最初は思い通りの動画が撮影できないかもしれませんが、
慣れてくればプロンプターを持ち運んで、
色々な場所をスタジオにすることが可能です。

是非一度試して頂き、カメラ動画撮影を楽しむ第一歩をスタートするきっかけになれば幸いです。

また、せっかくの作成した動画を簡単に配信したい場合は、
弊社ではクラウド型動画配信サービス「MediaStorm」をお勧めしますので、
こちらもお気軽にご相談ください。